泉質:酸性・含む硫黄・鉄-ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
浴槽:男女別
また来たい度:★★★★☆

街全体が硫黄の香りに包まれてます
結論を最初に言いますと、絶対にまた来たい温泉。街は正直言って、全体が鄙びた感じ。
それでもさすがは硫黄の温泉。この街に入ると、まず硫黄の香りに気づきます。街全体が硫黄の匂いに包まれており、温泉街に来たなーという気持ちになります。
あの有名な秋田の玉川温泉ほどの酸性ではないですが、それでもかなりの強酸性。玉川温泉のpHは約1.2で、日本一の酸性度を誇るりレモンよりも酸っぱいとされる温泉です。川湯温泉はpH約1.73で、レモンよりも酸っぱい「ホットレモン湯」と呼ばれているそう。
草津温泉はpH約2.0くらいなので、草津よりも酸性ですね。
今回は知床から道央に向かう途中で、川湯温泉にきました。宿泊させていただいたホテルは、川湯温泉観光ホテル


3種類の温度があり、サウナあり、水風呂あり。
内湯は、低温と高温の強酸性の浴槽、井戸水を加温した真湯。井戸水の水風呂、そしてサウナ。



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手前が低温、奥が広めの高温。低温だと長湯可能ですが、湯あたりに注意ください。

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強酸性の硫黄泉の後に、この真湯にはいると、刺激のギャップを感じることができ、この真湯もどこか柔らかさからくる心地よさを良さを感じることでしょう



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露天の中温。個人的には、ここの温度がちょうど私には良かったです。5分入ったら、奥の椅子で休憩の繰り返し。
川湯温泉の街が好きになってしまった私


すぐ近くにある「硫黄山」の火山活動により生まれた温泉です。 温泉川が流れており古くからアイヌの人々に「セセキベツ(熱い川)」と呼ばれていました。
温泉宿が営業を開始したのは明治時代になってからで、その後湯治場として利用されるように。
1950年代から高度経済成長と共に発展してきたらしいのですが、バブル破綻後の景気後退や、時代の変化に順応する ことができずに廃業や休業に追い込まれるホテル旅館が相次ぎ、1991年の年間宿泊客56万人を ピークに現在は10万に前後となり、廃業したホテルもそこまま放置になっているらしいです。それでも街にはこんなに素晴らしい温泉があります。私は好きになりました。応援したいと思いました。今年はここでなにかふるさと納税します!

今度来るときは、星野リゾートの新施設があるかもしれません。またこの街がもっともっと素敵になりますように。(とくに廃業したホテルの放置状態はせめてなくなってほしい)
このホテルについて、最後に言い忘れました。私たちがこのホテルをチェックアウトする際、支配人と思われる方が、私たちの姿が見えなくなるまで、最後の最後まで手を振って見送っていただけました。当然これだけではないですが、素晴らしいホテルでした。
強いて言うなら、朝ごはんをもう少し見直してもらえたらと思いますが、また来た時の楽しみとしたいと思います。
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